社会福祉法人のスタッフインタビュー
障碍児入所施設・障碍者支援施設
くるみ学園 勤務
Tさん
実習をきっかけに障碍児入所施設へ
私は現在「くるみ学園」という障碍児入所施設で働いています。ただ、最初から入所施設に興味を持っていたわけではありません。もともと福祉には興味があり、大学も福祉系の資格がとれるところに進学したのですが、入学当初は「保育園」志望でした。
今の職場を志望するようになったのは、大学2回生のときに実習で児童養護施設を訪れたのがきっかけです。日中の一定時間だけ過ごす保育園と違い、子どもたちと1日中生活を共にしながら成長を見続けることができる入所施設という場所に感銘を受けたのを覚えています。
子どもたちと一緒に自分も成長できる
障碍児入所施設の魅力は、子どもたちの成長を間近に感じられることと、それに合わせて自分の成長も感じられることです。たとえば就職1年目には目の前で泣いている子どもに戸惑うことも多かったのですが、2年目にはそうした「発信」をある程度受け止め、理解できるようになりました。
ただ障碍児入所施設には「言葉で伝えるのが難しい」子どもが大勢いるため、まだまだわからないことはたくさんあります。それでも子どもたちとの関わりを増やしていくことで、これからも引き続き、自分のスキルを伸ばしていきたいです。
仕事のカギは子どもたちとの信頼関係
日々の仕事の中で意識しているのは、どんなに忙しくても、体調が悪くても、それを「子どもたちの前で出さない」ということです。子どもたちは私たち大人を観察していて、どんなに小さなことでも敏感に気がつきます。
一方、子どもたちの中には、関係を築くまで「声をかけても反応してくれない」子たちもいます。障碍児入所施設の職員としての務めをしっかり果たすためにも、重要なのは子どもたちとの信頼関係です。その子が好きなものや興味を持っていることを見つけて話題に取り入れたり、先輩職員の行動を真似したりして、日々勉強を続けています。